夕霧千尋の人生日記

大学生→社会人が小説・ゲームその他など自分の好きなことを書き綴ります

グアムの探偵 基本編

皆さんこんにちは。夕霧千尋です。今回は私の好きな小説家「松岡圭祐」さんの小説の一つ グアムの探偵について書きたいと思います。グアムの探偵とはその名の通り、グアムを舞台に活躍する探偵の話です。イーストマウンテンリサーチ社という探偵社の3人の探偵を中心に話が進みます。以下にその主要登場人物を書いておきます。

 

グアムの探偵


グアム・・現実でもおなじみ日本から片道4時間と手軽に行ける海外として有名な島。人口は約18万人で東京二十三区より小さい。しかも島内の3分の1は米軍基地が占めている。アメリカの準州ながらどこに行っても平和な田舎と言った風景が並ぶ。(米軍基地以外)物語内では探偵の追跡を撒けるため、中年男性が愛人と共に訪れる場所として知られている。(日本では探偵業法により、合法的に他人を付け回すことができるが、海外はその法律が効力を発揮しないため)その一方で、島暮らしのため警察(主にGPD・・guam police departmentの略)自体がのんびりしており、軽微な犯罪を見過ごしがちで、犯罪検挙率は1割以下。ちなみにここではどの家もケーブルテレビである。アンテナは米軍基地への電波妨害になるため。


イーストマウンテンリサーチ社・・上記の理由から日本の探偵は追跡対象がグアムに飛んだ場合、現地の探偵を頼る。そんなグアムの探偵社の一つがイーストマウンテンリサーチ社(経営者の名字がヒガシヤマのため、この名をつけているのだろう、発案者はゲンゾーか?)ヤシの木が並び立つ州道1号線沿いにあり、アーリーアメリカン調の平屋建ての事務所を構えている。以下の親子3代によって経営されている。誰でもなれる上に、主な仕事内容が浮気調査の日本人探偵とは違い、グアムの探偵は準政府公認の私立調査官である。即ち、公的な法の執行人。刑事事件に関与することもでき、その証言は公判でも正式な証拠になる。また、使用できる種類に制限があるとはいえ、拳銃の携帯許可も受けている。イーストマウンテンリサーチ社は要人警護の資格を有し、警備会社も兼ねている。なによりこの探偵事務所の魅力は祖父ゲンゾーが純日本人なこともあり、経営者一家が日本語に堪能で、日本人観光客の相談を受けることができることである。ネットでその旨を見て、ここに駆け込む日本人が多い。


ゲンゾー・ヒガシヤマ・・イーストマウンテンリサーチ社の所長。77歳。純日本人だが、アメリカ市民権を得た元警官。白髪頭にしわだらけの顔だが、矍鑠としている。フランス系アメリカ人の妻エヴァを持つ。皮肉屋でデニスやレイによく「たわけ」と言っては皮肉を言っている。レイからは「じっちゃん」(金田一少年のパロディ?)デニスからは「おやじ」と呼ばれている。


デニス・ヒガシヤマ・・・イーストマウンテンリサーチ社の副所長。49歳。ゲンゾーの息子。ハーフだが、黒髪に黒い瞳で日本人の血が優性。眼光は鋭く、やせているが筋肉質。ロス市警に勤めていたが懲戒解雇された過去がある。日本人妻ケイコと結婚した。レイからは「おやじ」とよばれている。 


レイ・ヒガシヤマ・・イーストマウンテンリサーチ社の職員。25歳。ゲンゾーの孫でデニスの息子。日本人とアメリカ人のクォーター(日本人の血が4分の3)短い黒髪と細面で褐色の小顔を持ち、切れ目で高い鼻と凛々しい口などかなりのハンサムで依頼人の日本人女性の中には彼に好意を持っている思わしき者もいる。彼が主役として事件を解決する話が多い。大学卒業後、警察学校の研修を経て、ライセンスを取得した探偵。
愛車はサリーン・マスタングロードスターで基本的に日差しが強くても幌は開けるが、日本人女性を隣に載せる時は気遣って幌を占める。


普段は罵り合いのような親子ゲンカをする三人だが、いざというときの連携力やお互いを思いやる気持ちはしっかり持っており、事件解決やお互いの身の安全の確保には全力を尽くす。

 

是非読んでみてください。

 

グアムの探偵 (角川文庫)

グアムの探偵 (角川文庫)